☆配偶者ビザ申請|国際結婚の流れと注意点を行政書士が解説

2025年03月28日

国際結婚をして、日本で一緒に生活するためには「配偶者ビザ(正式名称:日本人の配偶者等)」の取得が必要です。しかし、結婚手続きとビザ申請の両方を進めるには、事前にしっかりとした準備と知識が不可欠です。

今回は、行政書士の立場から国際結婚から配偶者ビザ取得までの流れと、失敗しやすい注意点をわかりやすく解説します。

1.国際結婚の基本的な流れ

国際結婚は、日本人同士の結婚と違って、「二つの国の法律に従って成立させる」必要があります。大まかな流れは次のとおりです。

【ステップ1】相手国の法律に基づいて結婚

外国人側の国の要件(年齢・独身証明・書類手続きなど)に従って、結婚が可能かどうか確認します。相手国での結婚手続きを先に行う場合もあります。

【ステップ2】日本での婚姻届提出

相手国の結婚証明書や翻訳文を添えて、日本の市区町村役場に婚姻届を提出します。日本の法律に基づいても結婚が成立している必要があります。

【ステップ3】配偶者ビザの申請

結婚が成立したら、外国人配偶者が日本に住むための在留資格「日本人の配偶者等」の申請を行います。出入国在留管理局に対して、結婚の実態や生活の安定性などを証明する書類を提出します。

2.配偶者ビザ申請の主な審査ポイント

配偶者ビザは、「単なる書類の提出」ではなく、「本当に夫婦としての実態があるかどうか」が厳しく審査されます。以下のような点が重要です。

• 交際の経緯が具体的に説明されているか

• 言語・文化の壁をどう乗り越えているか

• 生活費や住居などの生活基盤が安定しているか

• 第三者から見ても不自然な点がないか(年齢差・交際期間の短さなど)

提出書類としては、「質問書」「経緯説明書」「写真」「LINEやメールの履歴」「送金記録」なども活用されます。

3.よくある注意点と失敗事例

■ 交際期間が極端に短い

出会ってすぐに結婚し、そのままビザを申請すると「偽装結婚ではないか」と疑われる可能性があります。しっかりと交際実績を示す資料が必要です。

■ 質問書や理由書が抽象的

「お互いに愛し合っています」だけでは審査に通りません。出会いから現在に至るまでの具体的な流れや、今後の生活設計を丁寧に説明しましょう。

■ 経済的な裏付けが弱い

無職やアルバイトの方でも申請は可能ですが、生活を維持できる見通しをしっかり示す必要があります。場合によっては保証人を立てることも検討しましょう。

4.行政書士に依頼するメリット

国際結婚や配偶者ビザ申請は、国籍や状況によって必要書類が大きく異なり、自分たちだけで対応するのは難しいこともあります。行政書士に依頼することで、

• 個別事情に応じた必要書類の案内

• 審査に通りやすい理由書や説明書の作成

• 入管への対応・アドバイス

など、安心して申請を進めることができます。

5.まとめ

国際結婚から配偶者ビザの取得までは、手続きの複雑さだけでなく、審査の厳しさにも注意が必要です。特に入管は「実態のある結婚かどうか」を慎重に見極めています。

配偶者ビザの取得に不安がある方は、行政書士に早めに相談することをおすすめします。

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